生き物x芸術

サイエンスアゴラを初めて見に行った。お目当ては、『作家トーク「理系のエンターテイメント」 小山宙哉(漫画家)×向井万起男(病理学者、宇宙飛行士の夫)』。もちろん大満足。『理系のエンターテイメント』のポイントは、「人間くささ」にかかっているのだということ学んだ。


なのだけれど、いちばん印象に残っているのは『バイオメディア・アート』をという芸術。「バイオメディア・アート?? なんじゃそりゃ?」という感じで、興味本位で見に行ったのだが面白かった。


バイオメディア・アートとは、どうやら生き物を用いて行う芸術表現のことのようである。今回見たバイオメディア・アートでは、寒天培地の上に菌の希釈液で世界地図を描き、時間経過ごとに菌が作り出す絵を写真で記録。最終的にすべての写真を動画としてつなぎ合わせ展示していた。


何もないキャンバス(寒天培地)上に、緑色の点がちらほら現れ、だんだんと世界地図の輪郭を作り出す。菌の増殖に従って緑色の領域が増加。菌の色が緑から黒へと色が変化するに伴い、見た目変わるのか、モサモサしてくる。緑色の時は「きれい」。黒色&モサモサは黒カビみたいに見え、一気に気持ち悪くなる。最終的には茶色の地図となっていた。ロールプレイングゲームで見るような昔の宝の地図みたい。


今回は緑色の菌を使って表現していたんだけど、絵の具に混ぜたら時間経過とともに色が変わったりするのかな。こんな絵があったら楽しいね。