研究者の生産性について

研究者は、研究以外にやらなくていけない仕事が多い。


企業人なら部署毎に役割分担されるのだろうが、大学研究室では何でも自分でやろうとする傾向が強く*1、バイオ系実験系でも研究室内のネットワーク設定、サーバー管理なんかも自分たちでやっていたりする。(学生の中でPCに強い人がこの作業を担当することが多い。)


バイオ研究者の事務処理支援等を仕事にしているのは、研究以外の仕事に忙殺されている研究者の業務負荷を軽減し、もっとおもしろい発見をしてもらいたい&そしてその話をちょっと聞かせて欲しいという個人的欲望に因るところが大きいからなのだが、仕事として「バイオ研究者の事務処理支援」をとらえたとき、PDCAサイクルの「チェック」指標について最近悩んでいる。


チェック指標としては、以下の2つが考えられる。

1)バイオ研究者の事務処理効率
2)バイオ研究者のパフォーマンス


私としては、本来の目的である「研究者の業務負荷を軽減することで、もっとおもしろい発見をしてもらう」お手伝いがどれだけできたかを計測したいので、「2)バイオ研究者のパフォーマンス」を見たいと思っているのだが、この指標が難しい。


「パフォーマンス=生産量」と考えれば、論文数(インパクトファクター??)、獲得研究費金額、出願特許数・・・などがあげられる。出願特許数(特許成立ではない)はまだしも、論文数、研究費額の指標は、その結果が、外的要因*2に大きく左右されるため、今回の指標としてふさわしくないと思う。


そこで、「パフォーマンス=時間効率」と考えると、業務時間、プロジェクト終了までにかかる日数、研究量*3・・・などが考えられるのだが、これは計測するのが難しい。


何か良い指標がないか引き続き考えてみたい。


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*1:現在の研究予算からでは、これら研究環境整備費を捻出できないことにも原因があると思う。

*2:第3者(編集者、レビューアーと呼ばれるその道の専門家)判断に基づく、雑誌、研究予算毎の採択数(倍率?)の違いなど

*3:どうやってはかるんだ?試薬消費量とか??