不思議な生き物

今日とある研究機構に打合せに行き、帰りに一般展示室を見て帰ろうとぶらぶらしていたらすごい生き物の存在を知った。その生き物とは「スケーリーフット」(和名:ウロコフネタマガイ


スケーリーフットとは、

インド洋から発見された巻貝。体表に硫化鉄でできた鱗を持っており、鉄の鱗を持つ生物の発見として注目された。体の構成成分として硫化鉄を用いる生物の報告は本種が初となる。

wikipediaより抜粋)

詳細は、プレスリリースで。



鱗!
魚の鱗とは違うのか。本体の貝殻とは違うでき方をするのか。どうやって硫化鉄を使っているのか。
などなど疑問が一杯だ。運良く、展示室内に研究員の方がいたので話を聞くと、この生き物の採取に行く予定があるとのこと。楽しみだなぁ。一般公開されたら見に行こう!

http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0603/0330/index.html

↑赤い角は触角。


他にも「ウキナガムシ」という生物が展示されていた。こちらは「口も肛門も無い生き物」。
口がないならエネルギーをどこから得ているのだろうと不思議なのでついでにこちらも質問すると、、「ウキナガムシ」は体の一部に共生しているバクテリアからエネルギーをもらっているとのこと。私たちの体の細胞が「ミトコンドリア*1」からエネルギーをもらっているのと同じだけど、体長10cm近い個体が共生でエネルギー維持できるなんて驚き。どうやって全身にエネルギーを伝達しているんだろう。



腸がない生き物のイメージがまったくわかないが、「ミトコンドリアと細胞が共生するまでの過程が見えるのでは?」と進化研究としてもホットな領域らしい。こちらもなんだかすごいね!



今日の東京は生憎雨だったため日食が見えず残念だったのだが、一気にテンションがあがった。海の生き物楽しいなぁ。



◆おまけ

深海6500で日本海溝の調査をした際、プレートの切れ目からマネキンの首が見つかったらしい。
これって想像してみると「太陽光も届かない真っ暗闇を、探査船の明かり頼りに調査してたら、人の首が」という状況でしょ。怖すぎ。私が探査船に乗ってたら腰抜かすなきっと。


◆おまけ2
マイケルでノリノリ

たまに鳴くのがかわいい。

*1:元々は別の生き物だった