光るバナナ

yahooニュースを見ていて「へぇ〜。」と思った記事を発見した。

バナナ斑点 紫外線当てると光

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090921-00000028-jij-soci


早速、原著をあたってみるが、またまた要旨しか読めなくて、しょんぼり。気を取り直して、要旨を読むと、以下の内容が書いてあるらしい。

概要:
クロロフィルの分解は、落葉時の紅葉、リンゴ、梨の成熟などの主症状の一つである。クロロフィルは無色、無蛍光の物質へとが分解されるのが一般的である。今回バナナにおいて、クロロフィルの分解(細胞死)によって蛍光が生じることを見いだした。

元論文はこちら


http://www.pnas.org/content/106/37/15515/F2.medium.gif
(画像引用もと:PNAS)


私はバナナがあんまり好きではないので手持ちのバナナは無かったのだが、運良く知り合いのラボにいく予定があり、これまた偶然にもそのラボにバナナがあったので、早速追試とばかりに紫外線の下でバナナを見てみた。


しかし、追試の結果は??な感じ。使用したのが冷蔵庫に残された真っ黒けなバナナなので、全体的に光っているといわれればそんな気もするが、微妙な結果。今度ちゃんと食べ頃のバナナを用意して見てみよう!*1


私たちは可視光しか見ることができないが、昆虫など一部の生物では紫外線も見ることができる。紫外線透過フィルターを通して見ると、単色の花の中心部(虫を引き寄せたい部分)は濃い色が配置されていることがよくある。今回のバナナが昆虫と何か関係があるのかは不明だが、何か因果関係があるならおもしろいな。

*1:そういえば、2千円札がでたときも紫外線で光らせたような。手頃に実験器具がある環境ってすごいね!