脳波計測技術について


またまたyahooで興味深いニュースを発見

京都府立医科大、認知症の早期発見へ 20日から脳検診実施
10月14日22時9分配信 京都新聞

 京都府立医科大(京都市上京区)は14日、認知症の兆候の早期発見を目指す「認知症・脳検診」を始めると発表した。新たにNIRS(近赤外線分光法)装置を使い、前頭葉活動の測定結果も踏まえて総合判定する世界でも例のない検査という。


(中略)

 検診は20日から週1回1人に実施する。研究のための奨学寄付として1回10万円が必要。


もと記事はこちら


最近、さまざまな装置を用いて脳活動を可視化する方法(脳機能イメージング)が発展してきている。人の知覚に関するあいまいな情報である心の働き(認知、記憶、思考、情動、意志など)も定量的、定性的に評価することができるようになってきた。


今回のニュースでは京都府立医科大学では認知症の診断に脳機能計測技術の一つである「MRI」と「NIRS」を活用するとのこと。実用化されるにはもう少し時間がかかると思うが*1、一歩前進というところでしょうか。



もちろん、脳機能計測で私たちの心がどこまで解き明かせるのかも興味があるのだが*2、実は、今回のニュースで気になったのは技術ではなく以下の点。

研究のための奨学寄付として1回10万円が必要。


大学が民間から収入を得る方法としては受託研究が一般的だと思うのだが、こういう方法もあるんだ。勉強になりました。



◆おまけ
脳波を使って動かすマウスは「上に行けと思うだけでは動かせない。ある部分の血流量を増減させる必要がある」と聞いたことがあった。興味はあるものの試す機会がなかったのだがここに使用感が書いてあった。とても難しそう。

*1:機器自体の改良と、普及させるための仕組みが必要なため

*2:特に個体差がどのように生まれるのか知りたい