無駄撲滅プロジェクトチームの傍聴に行く


自民党無駄撲滅プロジェクトチーム 文科省所管 独立行政法人公益法人 政策棚卸しが開催された。今までは、「道路公団改革」などを手がけていたが、とうとう文化省までメスが入るということで傍聴に行ってきた。


財務諸表の抜粋が配布されそれぞれの費目についてかなりつっこんで質疑応答が行われていた。傍聴を通じて私が感じた、自民党無駄撲滅プロジェクトチーム側の主旨は以下の通り

  1. 民間でできる業務は民間に任せましょう
  2. 事業を通じ生じた利益は内部留保せず国庫に入れましょう。
  3. 補助金がなければ成り立たない法人は廃止しましょう。


まぁ、正論ですな。


結果は、自分の興味があるところだけ転載すると、

科学技術コミュニケーターは任期が定められており、ポスドク問題の根本的な解決策にはなっていない。

一番興味があった「科学技術振興機構、学術振興会」は予定が合わず傍聴できなかったのだが、結果を見る限り「研究費配分」「研究実体」にメスが入った形跡はなさそう。


全結果はこちらに出ているので、興味があるひとはどうぞ。
http://www.kosonippon.org/project/detail.php?m_project_cd=741&m_category_cd=16


ところで、傍聴中ずっと気にかかっていたのが、プロジェクトチームと文化省側で使う言葉がかみ合ってないこと。プロジェクトチームは「事業仕分け」という題目通り、BS、利益、資産、などなど会計の言葉で話している*1。一方で、文化省側はというと、意図してやっているのかもしれないが、素直*2というか何というか、心情、内情など教育的(というのか?)な言葉を使っている。費用の内訳に関する質疑応答では単価の話になってしまい会場から失笑が。


すべて会計で話をするのが良いとは思わないが、お金は一つのわかりやすい指標であることは確かだと思う。

*1:仕分けって簿記の仕訳とかけてるのかしら?

*2:ある独立法人からは「一度止めると財務省に予算をつけてもらえないという」本音発言もあった