盗用と著作権。


人のアイデアを盗用することと、発想の糧とすることは紙一重だ。
確かに、自分の研究の着想を得たり、新しいビジネスを考えついたりするのに、人の研究発表を見ることや、他業界のアイディアの良い部分を拝借することは有効だ。でもあくまで自分に合うように創意工夫し実践するということが前提となる。


しかし、世の中には人のアイデア、ネットワークなどすべて盗もうとする人もいるもので。今日まさしくその目に遭いそうになった。協力者だと思って色々相談していたのに、実はちがかったのね。まだまだ人を見る目がないなぁ。精進精進。


ところで、盗用といえば研究不正の一つとして論文盗作も大きな問題となっている。


wikipediaによると、盗作とは、

他人の著作物にある表現、その他独自性・独創性のあるアイディア・企画等を盗用し、それを独自に考え出したものとして公衆に提示する反倫理的な行為全般を指す。


さらに、著作物とは、

著作権の対象となる知的財産であり、思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するもの。著作権法で保護されるものが表現であってアイディアではない点は、世界共通の認識である。


つまり、「研究論文は著作権の対象になるが、そのもととなったアイデア自体は著作権の保護対象とはならない(表現じゃないから)。アイデア、技術的手法は特許の対象になる。」ということらしい。学位論文について著作権が認められた判例はほとんど無い。


論文引用は適切に。


参考:http://www.daiichi.gr.jp/soudan/kenkyuu/10.htm
http://www.kwire.sakura.ne.jp/c_permission/cat11/